米を計る単位といえば合が通常である。それでは、米一合がいったいどれくらいのグラム数になるのか考えたことはあるだろうか。ライサーやカップで簡単に量ることができる米一合だが、こうした道具がない場合にはグラム数を知っておくと便利かもしれない。本記事では米やそのほかの食材の一合について説明する。
目次
- 1. お米一合は何グラム?
- 2. お酒一合は何グラム?
- 3. いろいろな食材の一合のグラム数
1. お米一合は何グラム?
古代中国に起源をもち、日本の古文書にも記録されている単位が合である。水で一合を計る場合、一合は一升の10分の1であり0.18リットル、つまり180ml(cc)である。米の量は合で表すのが一般的であるが、白米とそのほかの米とではグラム数が変わるのだろうか。それぞれのグラム数を紹介する。
白米は一合約150グラム
一般的に食べられている精白米の場合、一合をグラムに換算すると150gとなる。ただし、炊飯前に水に浸けた精白米は一合およそ200gだ。精白米一合を炊く場合に必要な水は200ml前後とされている。ちなみに、白米一合の重さは、品種や水分含有量によって変わることもある。
玄米は一合約150グラム
健康志向の人を中心に、近年人気の玄米。玄米の一合は白米と同じく150gほどである。ただし、玄米の種類によっては、160g近くになるものもある。玄米一合を炊く場合に必要な水の量は、250~300mlである。炊飯器や土鍋など、使用する道具によっても水の量は多少変化する。
もち米は一合約140グラム
もち米一合は、おおよそ140gとされている。もち米一合を炊くための適切な水の量は、180mlとされている。もち米は白米と比べて水分をより吸収する性質があるため、炊飯前に水につける作業は省いてよいだろう。
無洗米は一合約160グラム
一人暮らしの人に重宝されている無洗米は、一合が158~160gといわれている。無洗米を炊くときには、水分の量は白米の場合よりも多めにするのが普通である。無洗米1合に対して、230mlほどの水を加えて炊くようにしよう。
炊いたごはんは一合約300~350g
米一合の炊き上がり後は、どのくらいの重さになるだろうか。炊飯前に150gほどであった米一合は、炊いた後には300~350gになる。もちろん、米の種類や炊飯の状況によってこのグラム数は変わることも覚えておいてほしい。
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2. お酒一合は何グラム?
合という言葉は米の容量以外に、地積や登山の路程を表す際にも使われる。食材でいえば、酒も合で数える。酒一合はどのくらいの量になるのか。前述したように、一合は10分の1升であり、0.18リットルに相当する。つまり酒一合は、180ml(cc)となるのである。酒の場合、1mlは1gで計算できるため、酒一合は180gとなる。
3. いろいろな食材の一合のグラム数
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中国に起源をもち、日本でも古くから使われてきた容積の単位、合。合の単位ではかる食材は、米や酒以外にも存在する。それぞれの食材の一合の量を見てみよう。
押し麦は一合約110~120グラム
健康や美容に敏感な人たちから注目されている押し麦。押し麦は蒸した大麦などを平たくし、乾燥させたものである。押し麦一合の重さは110~120gである。
もち麦は一合約150g
その名の通り、もちっとした食感が魅力的なもち麦。白米に混ぜて炊く家庭も多いかもしれない。もち麦一合の重さはおよそ150gである。これを炊くと、茶碗3杯ほどに相当する。
塩は一合約216g
塩の一合はどのくらいになるだろうか。塩は種類によって密度が異なるため、一合分の重さも大きく変化する。通常の精製塩であれば、一合の重さは216gとなる。あら塩の場合は一合の重さは、162gである。沖縄産の雪塩ともなるとさらに軽くなり、一合の重さは59.4g、つまり約60gほどにしかならない。
小麦粉は一合約100g
最後に、小麦粉一合はどのくらいになるだろうか。200mlのカップ一杯分の小麦粉が110gであることから計算すると、小麦粉一合は99g、つまり約100gとなる。
結論
日本では古くから使われている容積を計るための単位「合」は、米を計量する場合に現在も用いられている。実際の米一合は150gほどであるが、米の品種や種類によってもその重さは異なってくる。計量カップやライサーが使えない場合には、こうした重さを知っていると便利であるが、それぞれのグラム数の相違も頭に入れておくとよいだろう。