調理の仕方によっていろいろな味わいや食感を楽しめる、長芋。しかし、触れると手がかゆくなる、またはぬめりがあるため下ごしらえを手間に感じる方もいるだろう。そんな長芋は、まとめてすりおろしたり、カットしたりして冷凍することが可能。日々のメニューに長芋を手軽に使いたい方はチェックしてほしい。
目次
- 1. 長芋の冷凍保存方法:すりおろし
- 2. 長芋の冷凍保存方法:輪切り
- 3. 長芋の冷凍保存方法:乱切り
- 4. お弁当の作り置きにも使える長芋の作り置きおかず
- 5. 冷凍した長芋の保存期間
1. 長芋の冷凍保存方法:すりおろし
長芋といえば、すりおろして「とろろ」にするのが代表的な食べ方だろう。長芋のすりおろしは、まとめて冷凍しておくと風味はそのままに、食べたいときすぐに用意できる。一度に食べきれない場合も冷凍するといいだろう。とろろごはんやお好み焼きの生地など、手軽に活用できる長芋の冷凍・解凍方法を見ていこう。
とろろの冷凍方法
とろろの上手な冷凍方法は以下のとおり。
- 長芋の皮をむいて、おろし器ですりおろす
- ジッパー付き保存袋に1食分ずつ入れ、空気を抜いて平たくし、冷凍庫に入れる
金属製のおろし器は、長芋の酸化を促進して変色につながるおそれがあるため、プラスチック製のものを使うのがおすすめだ。さらに、すりおろした長芋に酢を数滴入れると変色を防止できる。酢の量は味に影響が出ない程度でOKだ。
冷凍とろろの解凍方法と使い方
生でとろろを食べる際は、冷蔵庫に移してゆっくり解凍するとよい。食感や風味を損なわず美味しくいただけるだろう。解凍に時間をかけられないときは、袋のままバットなどに入れて流水解凍することも可能。
電子レンジでも解凍できるが、風味が変わるおそれがある。解凍したとろろは、定番のごはんや麺類にのせる食べ方や鍋料理のトッピング、グラタンにアレンジする方法も。さまざまな食べ方で楽しもう。
2. 芋の冷凍保存方法:輪切り
続いては、輪切りにした長芋の冷凍方法を紹介する。焼いても美味しい長芋は、輪切りで冷凍しておくと、時短で長芋ステーキなどのおかずができ上がる。チェックしておこう。
長芋の冷凍方法
何かと便利な、輪切りにした長芋の冷凍方法は以下のとおり。
- 長芋の皮をむき、1cmほどの輪切りにする。
- 変色防止のため水1Lに対し大さじ2の酢を入れた酢水に10分ほど浸ける
- しっかり水気を拭き取り、長芋が重ならないようジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ
冷凍長芋の解凍方法と使い方
冷凍長芋は、解凍せず凍ったままの状態で焼いてOK。油をひいたフライパンに輪切りの冷凍長芋を入れ、好きな味付けをしてじっくりと焼くだけで1品完成する。味付けはバター醤油のほか、めんつゆも手軽でおすすめ。イカやベーコンなどと炒め合わせても美味しくいただけるだろう。
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3. 長芋の冷凍保存方法:乱切り
切り方によってさまざまな味わいが楽しめる長芋。乱切りにして冷凍すると、食感は少し変わるものの、煮物にしたときに味がしみ込みやすくなり、火の通りも早くなるというメリットがある。時短で美味しく仕上がる、乱切り長芋の冷凍方法を見ていこう。
長芋の冷凍方法
煮物の調理が時短になる、乱切りにした長芋の冷凍方法はこちら。
- 長芋の皮をむいて乱切りにし、酢水に10分ほど浸ける
- 水気を拭きとりジッパー付き保存袋に入れて、空気を抜いたら冷凍庫へ
冷凍庫に入れて3時間ほど経ったら、くっついた長芋を袋越しにバラしておき、再び冷凍すると取り出しやすくなる。
冷凍長芋の解凍方法と使い方
乱切りの長芋も冷凍のまま調理可能だ。煮物としてホクホクの食感を味わうほか、揚げるのもおすすめ。揚げたあと塩をふるだけで、香ばしいおつまみの完成だ。
4. お弁当の作り置きにも使える長芋の作り置きおかず
長芋を冷凍保存しておくと、焼いたり煮たりとさまざまな調理法で活用できる。その中でもお弁当のおかずに向いた長芋メニューを紹介しよう。
すりおろした長芋の生地にごまを加えて焼く一品は、作ってから冷凍保存が可能だ。輪切りにした長芋を甘辛く味付けして焼く長芋ステーキは、おつまみはもちろんお弁当にもぴったり。そのほか、乱切りにした長芋を豚肉とともに炒めたおかずも、冷凍長芋に豚肉の旨みがしみて絶品のお弁当になるだろう。
5. 冷凍した長芋の保存期間
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長芋はどのような状態でも、冷凍で約2〜3週間保存が可能だ。長芋は正しい方法で冷凍しなかった場合、水分が抜けて食感が損なわれたり空気に触れて劣化したりして、まずいと感じる場合も。ジッパー付きの袋に入れる際に、しっかり空気を抜いて密閉状態にすることが、長芋を美味しいまま冷凍する秘訣だ。
冷凍期間が長くなるほどに風味が落ちていくため、なるべく早めに食べることをおすすめしたい。
結論
長芋は、料理に合わせたカット方法や使い切れる量ごとに冷凍することで、便利に活用できる。冷凍のまま調理できることも、時短につながるうれしいポイントだ。長芋をさまざまな状態で冷凍しておき、日々の食卓でその味わいや食感を楽しもう。