冷蔵庫の中でしなしなになってしまった大根。腐っていると思って捨ててしまったことのある人も多いのではないだろうか。実は、しなしなの大根は腐っているのではなく水分が抜けて柔らかくなっているだけなのだ。今回は、しなしなになってしまった大根を復活させる方法から、おすすめの調理法、しなしなになるのを防ぐ保存方法までを紹介する。
目次
- 1. 冷蔵庫でしなしなになった大根は食べられる?
- 2. しなしな大根を復活させる方法
- 3. しなしな大根のおすすめの使い方
- 4. 大根がしなしなになるのを防ぐ方法
1. 冷蔵庫でしなしなになった大根は食べられる?
しなしなになった大根は食べられるのだろうか。腐って食べられない大根の見分け方とあわせて紹介する。
大根はしなしなになっても食べられる
しなしなの大根は腐っているように見えるが、実は水分が抜けているだけで問題なく食べられる。しかも、しなしなの大根は味がしみやすく調理時間が短縮できる、漬け物に向いているなどのメリットもあるのだ。
食べられないしなしな大根の見分け方
大根は腐るとしなしなになるだけでなく、茶色く変色したり、ぬめりや酸っぱいような異臭が出たりする。このような変化があったら食べるのは止めておこう。
2. しなしな大根を復活させる方法
ここでは、しなしなの大根を復活させる方法を紹介する。しなしなの大根は復活しない場合もあるが、紹介する方法で復活させられることもある。
しなしなの大根を水に浸ける
しなしなの大根は水につけるだけで簡単に復活する。
<手順>
- 大根が入る大きさの容器に水を入れる
- 葉を切り落とした皮付きのままの大根を浸す
- 1~2時間ほど水に浸すだけ
水につけておく時間は大根のしなしなの度合によって異なる。大根のしなしな度合いがひどい時は、長時間水に漬ける必要があるが、その場合は数時間おきに水を替えなくてはいけないので注意しよう。しかし、水につけても、しなしなになる前の大根の状態に戻らない時もある。
しなしなの大根の断面を水に浸ける
大根全体を浸せる容器がない時には、カットした大根の断面だけを水に浸す方法も有効だ。
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<手順>
- 大根の断面が浸る程度の水を入れた容器にカットした大根を入れる
- あとは、冷蔵庫の野菜室に1日置いておくだけ
しかし、しなしなになる前の状態に完全に戻るわけではないことを知っておこう。
3. しなしな大根のおすすめの使い方
しなしなの大根が復活しなかった場合も心配いらない。実は、しなしなの大根を使えば、新鮮な大根より短時間で美味しくなるレシピもあるのだ。
大根の煮物
はじめにおすすめするのは大根の煮物だ。大根の95%は水分でできている。そのため、煮物にした時に水分が原因で味がしみるのに時間がかかり、味が薄くなってしまうことがある。しかし、しなしなの大根は水分が抜けているので、短時間で味がしみやすく美味しい大根の煮物ができあがる。
大根の漬物
次におすすめするのは、大根の漬物だ。たくあんなどの漬物は適度に水分を抜いてから漬けた方が美味しくなるため、本来は天日干しをする。しかし、しなしなの大根はすでに水分が抜けているので干す必要がないのだ。美味しい漬物を短時間で作れるのでぜひ試してみてほしい。
大根おろしやサラダには不向き
逆に、大根のシャキッとした食感が大切な野菜スティックや大根サラダ、大根おろしなどには、しなしなの大根は不向きである。
4. 大根がしなしなになるのを防ぐ方法
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しなしなになるのを防止する保存方法は、葉を切り落とし、少し湿らせた新聞紙で大根を包む。そして大根を立てた状態で冷蔵庫に入れる。この方法だと、しなしなにならずに約2週間保存できる。また、大根をカットして保存する場合は、2、3等分に切り、ラップでしっかり密閉してからビニール袋に入れる。大根の切り口から水分が抜けるのを防げるのでしなしなになるのを防ぎ長持ちできる。保存期間は約1週間である。
この記事もCheck!大根の正しい保存方法!常温・冷蔵・冷凍・乾燥それぞれのやり方も!
結論
今回はしなしなになってしまった大根の復活方法や美味しく食べられる調理法を紹介した。しなしなになってしまった大根も本記事を参考に、元通りにしたり向いているレシピで調理したりして、無駄なく使いきってほしい。