明太子の食べ過ぎと身体への影響!プリン体の量や摂取目安を解説

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今回紹介するのは明太子の食べ過ぎによる影響だ。ごはんのお供にピッタリの明太子だが、そのまま食べるのはもちろん、明太パスタや明太チャーハン、明太卵焼きなどに調理して食べても美味しい。そんな明太子を食べ過ぎると、身体にどういった影響があるのだろうか。


目次
  • 1. 明太子の食べ過ぎによる影響
  • 2. 明太子の食べ過ぎで痛風になる可能性
  • 3. 明太子の食べ過ぎにならない量

1. 明太子の食べ過ぎによる影響

明太子は冷蔵庫に保存しておくと、ごはんのお供として重宝する食べ物のひとつだ。そのまま食べるほか、焼いたりパスタに絡めたり、卵で巻いたり、調理して楽しむのもありだ。明太子は、たんぱく質や脂質、炭水化物のような栄養を含んでいるが、食べ過ぎると身体にどのような影響があるのだろうか(※1)。

塩分過多

からし明太子に含まれる食塩相当量は100g中で5.6gだ。からし明太子1本(40g)で計算すると2.24g(※1)。成人が1日に食塩を摂取する目標量は男性が7.5g未満で、女性は6.5g未満である。1食あたりに計算すると男性が2.5gで、女性が2.2gほどだ(※2)。からし明太子1本のみであれば基準値以内の摂取量だが、ほかの食事からも塩分を摂取することが考えられるため、明太子の食べ過ぎには注意が必要だ。

辛味成分による影響

明太子はスケトウダラの卵巣を塩蔵して、唐辛子のような調味液で味付けして作るのが特徴だ。唐辛子に含まれている辛みをもたらす成分をカプサイシンという。カプサイシンを食べ過ぎたり、感受性の強い人が少しでもカプサイシンを食べたりすると、辛みより痛みを強く感じて味を感じにくくなることがある。わずかな量のカプサイシンは胃や食堂が適度に刺激され、唾液が出て食欲が増す。しかし大量のカプサイシンを摂取すると、粘膜が傷ついて咳が出たり胃腸が荒れたり、息切れすることがある。またカプサイシンを体内に吸収すると、身体が熱くなって汗が出ることがある(※3)。

アレルギー

商品によって異なるが、明太子は材料に小麦や大豆を使用して作られるものがある。小麦や大豆はアレルギーの原因になる食品だ。厚生労働省の公式サイトによると、全人口の1~2%が何らかの食物アレルギーを持っているという。食物アレルギーは有効な治療法がなく、原因の食物を食べないことが予防するうえで大切だ(※4)。

2. 明太子の食べ過ぎで痛風になる可能性

次に明太子の食べ過ぎで痛風になる可能性について解説しよう。

食べ過ぎには要注意

明太子には100gあたりで159.32mgのプリン体が含まれている(※5、6)。プリン体とは核酸を構成する主成分だ。特徴は代謝によって尿酸になり、その異常で高尿酸血症となって痛風を引き起こす(※7)。プリン体の摂取量は1日に400mgが目安だと考えられている(※8)。

3. 明太子の食べ過ぎにならない量

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最後に明太子の食べ過ぎにならない量を紹介しよう。

1日の摂取目安

先述したように、からし明太子1本(40g)に含まれる食塩相当量は約2.24gだ。1食で食べる量は1本以内が目安だが、ほかの料理にも塩分が含まれている可能性があるため、食べ合わせを考えて調整することが大切だ。1日の摂取目安で考えるより、1食を意識した方が考えやすいだろう。

食べ過ぎてしまったら

明太子に含まれる食塩を過剰摂取すると、体内に水とナトリウムが溜まって血液量が増加する。すると心臓の負担が増加し、血圧が上がると考えられている。カリウムを十分に摂取すると尿のナトリウムの排泄が促されるため、降圧効果があるという(※9)。カリウムを多く含む食品は刻み昆布や、ほしひじき、さつまいも、切干し大根など(※10)。明太子を食べ過ぎてしまったら、それらの食品を積極的に食べるべきだろう。

結論

明太子を食べ過ぎてしまうと身体にどういった影響があるかを紹介した。美味しいしごはんが進むからと、これまでとくに食べる量を気にしてなかった人もいるだろう。これから明太子を食べる機会があれば、塩分過多や辛味成分による影響、アレルギーを意識して味わってもらいたい。

(参考文献)

※1出典:文部科学省「食品群名/食品名: 魚介類/<魚類>/(たら類)/すけとうだら/からしめんたいこ」

https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10204_7

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※2※10出典:公益財団法人 長寿科学振興財団

https://www.tyojyu.or.jp/

※3出典:農林水産省「カプサイシンに関する情報」

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/

※4出典:厚生労働省「食品のアレルギー表示について」

https://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/01/05.html

※5出典:科学技術振興機構「食品に含まれるプ リン体について-血清尿酸値に影響を与える食品と食品中のプリン体含量」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/gnam1999/31/2/31_119/_pdf/-char/ja

※6出典:公益財団法人 痛風・尿酸財団「 食品中プリン体含量(mg/100g)」

https://www.tufu.or.jp/pdf/purine_food.pdf

※7出典:厚生労働省「プリン体(ぷりんたい)」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-032.html

※8出典:医療法人社団 宏志会 豊岡第一病院「食のコラム」

https://toyooka1.co.jp/column/13/

※9出典:公益社団法人千葉県栄養士会「血圧が高い人の食事」

https://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/preventive/ketsuatsu/

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