今回紹介するのは、ぼらという魚の特徴だ。ぼらという名前を聞いたことがあっても、特徴を知らない人もいるだろう。釣りが趣味の人はくわしく知っているという人もいるのでは?ぼらは出世魚で美味しいと評判の魚だ。ぼらという魚を知らない人にもわかりやすく解説しよう。
目次
- 1. ぼらという魚の特徴
- 2. ぼらは美味しい魚
- 3. ぼらを使った魚料理
1. ぼらという魚の特徴
ぼらはボラ目ボラ科ボラ属に分類される魚だ。釣期はほぼ周年で、夏場から秋口が最盛期である。最初にぼらの見た目の特徴を紹介しよう。
見た目の特徴
ぼらの見た目の特徴のひとつが前後に細長い体型だ。前半部の断面は背中側が平たい逆三角形である。側面は細い縦帯が数本ほど、不明瞭ながらも入っている。また胸びれの付け根が青く、うろこの一部がシルバーブルーに輝いている。
生態や由来
ぼらは「とどのつまり」や「いなせ」の語源になった出世魚といわれており、成長するにつれ、稚魚がはく・次におぼこ・10cmくらいをすばしり・25cmまでをいな・50cmまでが、ぼら・それ以上をとど、と名前が変わる。「とどのつまり」という言葉の語源がこれだ。漢字では鯔と書く。ちなみに、ぼらの卵巣を酢漬けして塩抜きし、天日干しで乾燥させたものがカラスミという高級珍味だ。濃厚な味わいから別名「海のチーズ」ともいわれている。
2. ぼらは美味しい魚
ぼらは美味しい魚といわれているが、中には臭みがあるという人がいる。ぼらを美味しく味わえる旬の時期はいつなのだろうか。
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旬の時期と味わい
ぼらの旬は秋から冬にかけての時期だ。冬のぼらは「寒ボラ」と呼ばれており、この時期は泥臭さはなく身が締まり、脂がのって美味しいという。産卵の時期も10~1月にかけてなので、旬の時期と重なる。
ぼらは臭みがある魚と思われがちだが、水がきれいな海域で育ったぼらはとても美味しい。本来のぼらはあまり臭みがなく、淡白な味わいなのが特徴だ。さまざまな料理に活用でき、身やアラから出る旨味はなかなかのものである。
3. ぼらを使った魚料理
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ぼらは刺身や鍋、塩焼きのような料理で食べるのにおすすめの魚だ。ぼらの具体的な料理法と食べ方を紹介しよう。
料理法とおすすめの食べ方
ぼらのおすすめの食べ方のひとつが、ハンバーグ風に料理して味わう方法だ。
ぼらのハンバーグ風
- ぼらの皮と腹骨を取り除いて粗く切る。
- フードプロセッサーに、ぼらを入れる。
- 玉ねぎ・塩・こしょう・白ワインを加え、粘りが出るまで攪拌する。
- 卵とパン粉を加え、なめらかになるまで撹拌したらボウルに取り出す。
- ベーコンのみじん切り・粒コーン・ハーブ(タイムなど)のみじん切り・オリーブを加えてよくなじませる。
- 手に水を付けて食べやすい大きさに成形する。
- フライパンに油を熱してぼらを焼く。
- 焼き色が付いたら裏返す。
- ふたをして中心に火が通るまで焼けばOK。
あとは器に盛り付けて好みでミニトマトを添え、レモン汁とペッパーソースをかけて味わうだけだ。フードプロセッサーがない人は、ボラの身と玉ねぎを包丁で細かくきざみ、たたいて練り混ぜて作るのもありだ。ほかに刺身を氷水で冷やす洗いもおすすめの食べ方だ。
結論
ぼらという魚の生態や美味しく味わう方法を紹介した。ぼらの名前を耳にしたことがあっても、特徴をよく知らなかったという人もいるだろう。臭くてまずい魚と思われがちなぼらだが、実際に食べてみると実に美味しい魚だ。