鮮やかなピンク色が特徴の桜えび。桜の花びらを彷彿させる色合いが、桜えびと呼ばれるようになった所以だ。桜えびのキレイな色合いを活かし、料理に彩りとして加えると食卓も華やかになり、食欲もそそられる。今回は、桜えびのご飯レシピに焦点をあて、基本の炊き込みご飯や混ぜご飯のレシピ、アレンジレシピを紹介していく。料理手順やコツも参考にしながら読み進め、ぜひ参考にしてほしい。
目次
- 1. 桜えびの炊き込みご飯の作り方
- 2. 白ご飯に混ぜるだけ!簡単桜えびご飯
- 3. 桜えびご飯の人気アレンジ
- 4. 桜えびご飯の日におすすめの献立
1. 桜えびの炊き込みご飯の作り方
桜えびは、日本では静岡県の駿河湾でのみ水揚げされている。そのため、地元以外に流通している桜えびは、干された状態となっていることが多い。全国的に手に入りやすい干し桜えびを使ったご飯レシピを紹介しよう。
乾燥桜えびの炊き込みご飯
干し桜えびをフライパンで炒ることにより、桜えびの風味を存分に引き出したレシピだ。炊飯器に入れて炊くだけで簡単にできるので、作りやすいだろう。
材料(3~4人分)
- 米 2合
- 干し桜えび 20g
- しょうが(千切り) 1かけ分
- 酒 大さじ2
- 塩 小さじ1/2
作り方
- フライパンに干し桜えびを入れ、弱火寄りの中火で香りがたつまで炒る。
- 米を洗い、炊飯器に入れて酒を加え、2合の目盛りまで水を入れる。
- 塩を入れて混ぜ、千切りにしたしょうがと1の桜えびを散らして炊飯する。
- 炊きあがり少し蒸らしたのち、さっくりと混ぜる。
フライパンで干し桜えびを炒るときは、油をひかないこと。桜えびに薄く色が入り、香ばしいにおいが漂うまで炒るようにしよう。炒った桜えびとしょうがを炊飯器に加える際は、米の上に均一に広がるよう散らすのがポイントだ。
生桜えびの炊き込みご飯
桜えびは繊細で非常に傷みやすく、鮮度を保ったままでの輸送は技術を要する。そのため、漁獲地である静岡県以外で生桜えびを目にする機会は多くはないだろう。幸運にも生桜えびが入手できた場合や、冷凍した生桜えびを解凍した場合に、おすすめの炊き込みご飯レシピがある。早速お届けしよう。
材料(2人分)
- 生桜えび 40g
- 米 1合
- 水 200cc
- 酒 小さじ2
- 塩 小さじ1/2
- 大葉 2枚
- 白炒りごま 少々
作り方
- 米を洗いざるにあげ、水切りをしておく。
- 炊飯器に1と生桜えび、水、酒、塩を入れて炊飯する。
- 炊きあがったらさっくりと混ぜる。
- 好みで千切りにした大葉と白炒りごまを振りかける。
出汁は使わず、生桜えびの旨みが味わえる炊き込みご飯。温かいままでももちろん美味しいが、冷ますと生桜えびの味がご飯にしみて、より美味しくいただける。お弁当やおにぎりにしてもよいだろう。
釜揚げ桜えびの炊き込みご飯
生桜えびを大釜で塩茹でして加工した、釜揚げ桜えび。ふんわりとした食感でそのまま食べてももちろん美味しいが、釜揚げ桜えびは旨みもバツグン。乾燥桜えびや生桜えびと同様に、釜揚げ桜えびも炊き込みご飯に入れ、献立に加えてみてはいかがだろう。
材料(4人分)
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- 米 2合
- 釜揚げ桜えび 90g
- 昆布 3cm
- 酒 大さじ1
- 塩 小さじ1
作り方
- 米をとぎ、ザルで水切りをする。
- 炊飯器に米を入れ、釜揚げ桜えびと昆布、酒、塩を入れて炊飯する。
- 炊きあがったら昆布を取り出す。
炊飯器に水を入れる際は、通常の目盛りよりも少なめに水を入れるのがポイントだ。好みでみつ葉を乗せれば彩りもよいだろう。
2. 白ご飯に混ぜるだけ!簡単桜えびご飯
ここまでは、炊飯器を使った桜えびの炊き込みご飯のレシピを紹介してきた。炊飯器を使って作る炊き込みご飯は、材料を入れて炊くだけとはいえ、炊きあがりまで時間がかかってしまう。突如、桜えびご飯を献立に加えたいと思ったときには不向きだろう。そこで、さらに手軽な、炊いたご飯に混ぜるだけでできる桜えびの混ぜご飯のレシピを紹介しよう。
材料(2人分)
- ご飯 400g
- 乾燥桜えび 5g
- いり白ごま 小さじ2
- 塩 ひとつまみ
こちらのレシピは、材料を混ぜ合わせるだけで完成だ。桜えびをフライパンで香りがたつまで炒っておくと、香ばしさも感じられる。混ぜ合わせるだけの桜えびご飯は、フライパンで炒る際に醤油を加えて味を付けるレシピもある。いろいろと試してみよう。
3. 桜えびご飯の人気アレンジ
ここからは、桜えびご飯にアレンジを加えたご飯料理を紹介していこう。桜えびのピンクや赤色と、合わせる食材との色彩の美しさも楽しんでほしい。
白だしで桜えびの炊き込みご飯
桜えびの炊き込みご飯も、白だしを使えば調味料をたくさん調合せずとも簡単に作ることができる。グリーンピースを入れると、食感も楽しめ色合いもキレイだ。
桜えびと枝豆の炊き込みご飯
鰹出汁を使った、優しい味わいの炊き込みご飯。枝豆と桜えびの色鮮やかさが魅力だ。みじん切りにしたしょうがを加えると、風味が増して美味しくいただける。
桜えびと菜の花の混ぜご飯
菜の花と桜えびは、ごま油で炒めることにより香りが出て食欲をそそる。味付けには酒と醤油を使用する。醤油は素材そのものの味を活かすために、淡口を使うのがおすすめだ。仕上げに白いりごまをまぶすと、より香ばしくなるので試してほしい。
桜えびとそら豆の炊き込みご飯
そら豆を茹で、フライパンで炒った桜えびと炊飯器で仕上げる炊き込みご飯。炊きあがったら一度そら豆を取り出し、混ぜてから戻し入れると、そら豆の形が崩れずキレイにできる。桜えびを香ばしく炒ることは、出汁としての役割も担い、より美味しくいただける。
4. 桜えびご飯の日におすすめの献立
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風味豊かで彩りもよい桜えびご飯。桜えびご飯には、どのような料理を添えるとよいのだろうか。桜えびご飯に合うおすすめの献立を紹介していこう。
鶏とかぼちゃの甘辛煮
一口大に切った鶏もも肉とかぼちゃを、醤油、酒、みりんで甘辛く煮た料理。一度冷まして、味をしみこませるのがポイント。彩りのよいかぼちゃは、桜えびご飯とあわせて食卓を華やかにするはずだ。
春野菜と鮭の粕汁
鮭の切り身に、玉ねぎやにんじん、キャベツなどを加えた酒粕汁。桜えびご飯とあわせて、お祝いの席にも合う献立となるはずだ。粕汁の具材には、スナップエンドウなど好みの野菜を入れてみよう。
結論
桜えびは、主に乾燥と生、釜揚げの3種類にわけられる。どの種類の桜えびもご飯との相性はバツグンだ。炊飯器に具材を入れて炊きあげても、炊いたご飯に混ぜるだけでも簡単に美味しくいただける。桜えびと豆類や青菜類を合わせれば、見た目もより鮮やかになるため、ちょっとしたパーティーやお祝いの席にもピッタリだ。食卓を華やかにする桜えびご飯を、献立に取り入れてみてはいかがだろう。