梅干し作りをしていると、必ずといってもいいほどカビに悩まされる。そんな時に梅干しに生えるカビの種類や原因を知っておけば、上手な対処方法や予防法を行うことができる。この記事では、梅干しに生えるカビの特徴や対処法について詳しく紹介していく。
目次
- 1. 梅干しに生えるカビの種類
- 2. 梅干しにカビが生える原因と予防法
- 3. 梅干しのカビに対処する方法
1. 梅干しに生えるカビの種類
梅干しに生えるカビの見分け方を知っておけば、カビかどうかの判断を行うことができる。梅干しに生えるカビの種類を色別に紹介しよう。
白カビ
梅干しは塩分を多く含んでおり、塩分と白カビの判断が難しい。白カビかどうか判断するには、梅を熱湯につけてみる方法がおすすめだ。塩だと熱湯で溶けるが、カビの場合は溶けないので、熱湯に入れても白く残っている場合は白カビということになる。また、白カビの場合は空気に触れる場所に発生し、空気に触れない容器の底の場合は澱である可能性がある。ほかにも、梅干しの表面に薄い白い膜が出ている場合は、カビではなく酵母菌の一種である産膜酵母である可能性がある。これは、取り除くことでカビの発生を防ぐことができる。
青カビ
梅干しに発生する青カビは、黒色をしており、斑点のように発生する。青カビはチーズの発酵に使われるが、腹痛や下痢などの症状を引き起こすことがあるので注意しよう。
赤カビ
梅干しに発生する赤カビはピンク色をしており、毒性が強く、食べると嘔吐や下痢などの症状を引き起こすことがある。赤カビの発生した梅干しを見つけた場合は、すぐに廃棄するようにしたい。
2. 梅干しにカビが生える原因と予防法
梅干しにカビが発生するのはどのような原因が考えられるのだろうか。また、カビを予防する方法もあわせてチェックしてみよう。
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漬け込む際の原因と予防法
梅干しを自分で漬け込む際は、カビが生えないように梅をよく洗い、保存容器を清潔にしておくことが大切だ。梅や容器に汚れや雑菌がついているとカビが発生しやすくなる。カビが発生しないように、洗った後はしっかり乾燥させ、容器は食器用のエタノールなどで消毒しておくといいだろう。
保存場所による原因と予防法
梅干しは保存場所によってもカビが発生しやすくなる。カビは湿度が高く気温が20度以上の場合に発生しやすくなる。つまりこのような環境を避け、風通しがよい冷暗所で梅を保存するようにするのがいいだろう。
3. 梅干しのカビを見つけたときの対処法
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梅干しのカビを見つけたら、どのような対処をするのがいいのだろうか。正しい対処法を覚えておこう。
カビを見つけたら
梅干しのカビを見つけたら、その梅を取り除く際に隣接している梅干しも一緒に取り除くようにしたい。これは、カビが発生すると周りの梅干しにもカビが付着している可能性があるからだ。とくに青カビや赤カビの場合は、身体に悪影響を及ぼす危険があるので食べないように注意したい。
結論
梅干しにカビのようなものを発見したら、まずは色や特徴をチェックしカビかどうか判断するのがいいだろう。カビの場合は、その梅干しとともに隣接している梅干しも取り除くようにしたい。また、梅干しのカビは保存方法や保存環境によって予防することができるので、保存方法を確認してみよう。また、カビを見つけた際も慌てず取り除くなどの対処法を行うようにするといいだろう。
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。