なめこはどのくらい日持ちするのだろうか。最後まで美味しく食べきるには、保存できる期間や正しい保存方法を知っておくことが大切だ。そこで本記事では、なめこの日持ちする期間やおすすめの保存方法を紹介する。保存したなめこの使い方も併せてチェックしよう。
目次
- 1. なめこの日持ちする期間
- 2. なめこは冷凍保存で日持ちを延ばす
- 3. なめこの解凍方法と使い方
1. なめこの日持ちする期間
なめこの日持ちは、保存の仕方によって大きく変わる。一般的には冷蔵庫に入れて保存するが、冷蔵保存ではどのくらい日持ちするのだろうか。
生で冷蔵保存
株付きで販売される生のなめこの保存期間は、冷蔵庫に入れて2~3日程度とされている。購入時点での鮮度によっても左右されるが、ほかのきのこと比較してもあまり日持ちはしない。また、なめこは低温での保存が望ましいため、野菜室ではなくチルド室に入れよう。
開封前と開封後
なめこは、株付きよりも真空パックで販売されている商品が一般的だ。未開封の場合は、密封状態のため株付きなめこよりも日持ちしやすく、1週間程度冷蔵保存できる。さらに、殺菌された瓶詰めのなめこの場合、1年ほど保存できるものもある。
ただし、いずれも開封すると空気に触れて酸化し、傷みやすくなる。開封後は冷蔵保存でも3日程度しか日持ちしなくなるため、速やかに使いきろう。
2. なめこは冷凍保存で日持ちを延ばす
なめこを数日で使いきれるなら冷蔵保存でも問題ない。しかし、保存を目的とするなら、早めに冷凍保存に切り替えたほうがよいだろう。なめこは冷蔵庫では3日程度しか日持ちしないが、適切な方法で冷凍すれば、保存期間を1ヵ月ほどに延ばすことができる。
上手な冷凍保存の方法
保存期間は株付きなめこも真空パック入りのなめこも同様だが、保存の仕方がやや異なる。それぞれの保存方法について、詳しく見ていこう。
【株付きなめこ】
- 袋から取り出し、石づきを切り落としてバラバラにほぐす
- 冷凍用保存袋に入れて、できるだけ平らにする
- 空気を抜いて密封し、冷凍庫で保存する
【未開封の真空パック入りのなめこ】
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真空パックに入ったまま、冷凍庫で保存する
(分けて使いたい場合は、半分に折った状態で冷凍するとよい)
【開封した真空パック入りのなめこ】
- パックから冷凍用保存袋に移し、できるだけ平らにする
- 空気を抜いて密封し、冷凍庫で保存する
【ポイント】
品質をできるだけ保つためには、短時間で冷凍するのがコツだ。いずれの場合も、保存袋に入れたら金属トレーなどにのせて冷凍すると、より早く凍らせることができる。
3. なめこの解凍方法と使い方
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なめこは生食できないため、必ず加熱調理して食べる。冷凍すると表面のぬめりが目立たなくなるが、解凍すれば復活する。冷凍保存しておいたなめこの解凍方法と使い方を見ていこう。
冷凍のまま加熱調理
なめこを冷凍庫から取り出したら、凍ったまま加熱調理しよう。なめこは火が通りやすいため、とくに解凍のための作業は必要ない。なめこの汚れが目立つ場合などは、調理前にさっと水洗いするとよい。ぬめりや栄養が落ちてしまわないよう、流水を軽く当てる程度で十分だ。
【料理別の使い方】
- 味噌汁や鍋料理:凍ったままのなめこを出汁に投入し、そのまま煮ればすぐ火が通る
- サラダやトッピング:凍ったまま熱湯で茹でるか、電子レンジで加熱してから使う
- パスタ:麺と一緒に茹でるか、具材と一緒に炒める
- 炒め物:凍ったままフライパンに入れて炒める
結論
株付きなめこは冷蔵保存が基本だが、3日程度しか日持ちしない。また、1週間ほど日持ちする真空パック入りなめこや、保存期間の長い瓶詰めのなめこも、開封したら日持ちしなくなる。なめこを保存したいなら、早めに冷凍してしまうのがおすすめだ。1ヵ月程度保存できるため、焦らずに使いきることができるし、凍ったまま調理できて便利である。なめこは、傷んでしまう前に適切な方法で冷凍保存しよう。
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。