黒キャベツといわれる野菜をご存知だろうか?栄養も豊富で注目の野菜だが、まだまだなじみが薄いだろう。今回は、そんな黒キャベツの見た目や味の特徴や産地、美味しく食べるための旬や選び方、保存の仕方を紹介し、さらに初めて黒キャベツを使う方にもおすすめなレシピを紹介しよう。ぜひ参考にしてほしい。
目次
- 1. 黒キャベツは葉キャベツの一種
- 2. 黒キャベツの美味しい食べ方
- 3. 黒キャベツの選び方と保存方法
1. 黒キャベツは葉キャベツの一種
日本では黒キャベツと呼ばれるが、原産地はイタリアのトスカーナ地方といわれており「カーボロネロ」とも呼ばれるイタリアのキャベツだ。種を植え付けてから約60~70日で収穫できるので育てやすく、家庭菜園でも人気があり日本でも徐々に栽培が増えてきている。そんな黒キャベツの見た目や味の特徴を、まず解説しよう。
見た目や味の特徴
黒キャベツは一般的なキャベツと違い、葉が重なって球状にならない。葉を広げながら上に向かって成長する葉キャベツの一種だ。ケールと同じ仲間に当たるが、色や葉の特徴に違いがある。黒キャベツは、細長い葉の中心にある太い葉脈が縮れて巻き込む形であるのが特徴的。黒といわれる葉の色は、実際には濃い緑色をしている。
その見た目の濃い色からは想像できないほど、アクや味のくせがないので食べやすい。火を通すと甘みが増す特徴もある。
2. 黒キャベツの美味しい食べ方
黒キャベツを美味しくいただく方法を、その特徴とともに紹介しよう。
おすすめの食べ方
黒キャベツは繊維質で煮崩れしにくい野菜なので、サラダなど生で食べるよりもスープや煮込み料理に最適だ。葉の中央に走る太い葉脈は硬い部分があるので、切って取り除くとやわらかい食感となる。下茹でや水にさらすなど下処理が必要なく使いやすい。加熱すると甘みが増すので、そのまま炒めたり、パスタに加えたりとさまざまな料理に使える。
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キャベツと相性のいい豚バラと合わせた「黒キャベツの豚バラトマト煮込み」はおすすめだ。ロールキャベツより手間が少なく作れるので初めて黒キャベツを使う方にも作りやすいだろう。作り方は、黒キャベツに豚バラを重ねてくるくると巻いて包む。あとはトマトベースのたっぷり野菜とともに煮込めば、パンにもごはんにも合う黒キャベツを使ったメイン料理のできあがりだ。
3. 黒キャベツの選び方と保存方法
黒キャベツをより美味しく食べるために、ここでは黒キャベツの旬と選び方から保存の仕方まで紹介しよう。
旬と選び方
旬の時期は、寒い冬から春先あたり。旬の黒キャベツは甘みが増して美味しい。葉がしなびてやわらかくなりすぎているものは避け、葉がシャキッとしっかりとしていてサイズが大きすぎない黒キャベツを選ぼう。長さが約40cmまでの物が柔らかく美味しい。大きくなり過ぎているものは出始めの外葉が多く、硬い可能性が高いのだ。
保存の仕方
すぐに使わない場合は、乾燥しないように保存袋などに入れ、冷蔵庫の野菜庫に入れておこう。数日間は日持ちするが、早めに食べることをおすすめする。
スープや煮物などに使う場合は、冷凍保存も可能。生の状態で使用するサイズに切り、密封できる保存袋などに入れ冷凍しよう。使うときは凍ったまま投入できて使い勝手バツグンだ。
結論
栄養が豊富で特徴のある黒キャベツ。その特徴を活かして、料理にいつも使う葉物野菜を黒キャベツに変えて調理すれば、料理の幅が広がるだろう。見た目も濃い色がアクセントとなり、おしゃれにも仕上がる。この機会に、ぜひ黒キャベツを使ったおしゃれな料理に挑戦してほしい。