盛夏においしくなる野菜のひとつがオクラである。独特の粘りや種の多い食感があるオクラだが、食べやすく人気のある野菜である。年中出回ることは少ないだけに、オクラの茹で時間がわからないという人も多いかもしれない。オクラはどのくらい加熱するべきなのか。本記事ではオクラの茹で時間について説明する。
目次
- 1. オクラの茹で時間
- 2. オクラの茹で時間を短縮して下ごしらえ
- 3. オクラの下ごしらえのコツ
- 4. オクラの簡単おすすめ料理
1. オクラの茹で時間
7~8月にかけて旬となるオクラは、整腸効果もあるといわれている。(※1)夏にはぜひ食べたいオクラ、茹で時間はどのくらいが適切なのだろうか。
レンジで40秒
オクラはその歯ごたえが美味しさの理由のひとつであるため、茹で時間には気をつけたい。実際に何分くらいを目安に茹でればいいのか。鍋に湯を沸かして茹でる場合は、基本的に1分ほどの茹で時間が適切である。心配な場合は、オクラの固いガクの部分に竹串を刺して火の通り具合を確認しよう。またオクラは、レンジで茹でるのが便利である。耐熱皿にオクラを置き、ラップをかけてレンジに入れる。5本のオクラを茹でるとして、600Wのレンジならば40秒でできあがる。時短で気軽な方法として、ぜひ試してみてほしい。
2. オクラの茹で時間を短縮して下ごしらえ
オクラを鍋で茹でるには、湯を沸かしたり茹でる時間がかかる。レンジで時短の茹で方をするためには、オクラにどんな下ごしらえをすべきなのだろうか。その方法を見てみよう。
下ごしらえの方法
細長いオクラは、まずへたの部分の扱いに気をつける必要がある。へた全体をカットすると、ここから水分が混入してしまうのである。そのため、へたの先端だけわずかに切り落とし、固いガクの部分は一皮むく程度にとどめる。またオクラの表面には、チクチクとした毛が生えている。これは塩でもむことによって除去できる。もみこんだ塩はそのままにして、オクラをレンジで40秒加熱する。ちょうどよい塩味がついたオクラが茹で上がるのである。柔らかめのオクラを好む場合は、オクラの胴部分につまようじで小さな穴を数個空けておくと、柔らかめに茹で上がる。
3. オクラの下ごしらえのコツ
オクラの茹で方はごくシンプルで、料理初心者も気軽にトライできる。さらに、オクラを茹でる際にいくつかの工夫をすることで、さらに簡単に美味しく食べることができる。その方法を紹介する。
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時短で楽になるテクニック
まずオクラにあるうぶ毛対策から見てみよう。オクラはネットに入れて売られていることが多い。このネットに入れたまま両手でこすることで、オクラの表面にある毛が落ちるのである。塩でこすってもよいが、ネットを活用するとより簡単である。またオクラは内部に水分が入らないように丸ごと茹でるのが基本であるが、小さくカットして茹でる方法もある。オクラのねばりを好む人には、この方法がおすすめである。小さく切ったオクラを熱湯に入れて30秒ほど茹でる。ザルに上げると、ネバネバ感が増しているのがわかる。オクラの醍醐味を実感することができる。
4. オクラの簡単おすすめ料理
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夏に旬を迎えるオクラは、どんな食べ方があるだろうか。可能ならオクラが持つ味わいを生かして食べたい。そのアイデアを紹介する。
食感が楽しめる料理
オクラの食べ方としては、和え物や酢の物がよく知られているが、オクラを使ってできるレシピは多い。天ぷらにしたりスープや吸い物の具にしたりしても美味しい。彩りにも最適なことから、サラダにして食べる方法もある。同じねばりの性質を持つ納豆に混ぜてもよい。食べ盛りがいる家庭ならば、オクラを丸ごと豚バラ肉で包んで焼くと主菜にもなる。さまざまな味付けが可能なオクラは、キムチと和えてもごはんが進むおかずとなる。その食感を楽しみながら、いろいろなレシピを試してみてほしい。
結論
オクラは生でも食べられる野菜であることから、茹で時間や加熱時間はわずかでよい。茹で方も実にシンプルで、鍋で茹でる場合は1分、レンジを使えば40秒で加熱できる。美味しく食べるために下処理の段階でいくつかの手間はかかるが、時短でたくさんのレシピが実践できるのが嬉しい。食欲が落ち気味な盛夏も、オクラの料理で栄養補給してほしい。
(参考文献)
※1.一般社団法人全国農業協同組合中央会「オクラ」
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=47