監修者：管理栄養士 黒沼祐美（くろぬまゆみ）
森のバターと呼ばれるアボカドは栄養価が高く、人気の食材だ。しかし食べ過ぎてしまうと体に悪影響を及ぼしてしまう可能性がある。この記事では、アボカドの食べ過ぎによる影響や一日の摂取量の目安について紹介していく。適量を守れば、アボカドの持つメリットを得ることができるだろう。
目次
- 1. アボカドの食べ過ぎによる影響
- 2. アボカドの食べ過ぎにならない量
- 3. アボカドを食べ過ぎずに適量とるメリット
1. アボカドの食べ過ぎによる影響
アボカドは食べ過ぎるとどのような影響があるのだろうか？注意したいアボカドの食べ過ぎによる影響をみてみよう。
体重の増加
森のバターと呼ばれるだけあり、アボカドはカロリーが高い。つまり食べ過ぎてしまうとカロリー過多になってしまうのだ。（※1）摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうと、太る原因となるので注意が必要になる。アボカドを食べる際は、アボカドのカロリーの高さを理解して適量を守り、体重の増加につながらないようにしよう。
2. アボカドの食べ過ぎにならない量
カロリーが高いアボカドは食べ過ぎにならないように、一日の摂取量の目安を守りたい。どのくらいの量を目安にしたらいいのだろうか？
Advertisements
一日の摂取量の目安
一日に必要なエネルギー量は成人の女性で1,400～2,000kcalほど、男性は2,000～2,200kcalほどだ。（※2）アボカドのカロリーは100gあたり176kcalと高く、アボカドばかりを食べると、カロリーオーバーしてしまうことがあるので、注意が必要だ。（※1）アボカドを食べる際は、栄養バランスや摂取カロリーのバランスを考えて食べ過ぎないようにしよう。アボカドを食事に取り入れる際は、油の少ないおかずを合わせたりして、カロリー過多にならないヘルシーな献立を心がけよう。
3. アボカドを食べ過ぎずに適量とるメリット
Advertisements
アボカドは食べ過ぎずに適量を摂るようにすると、さまざまなメリットを得ることができる。アボカドのもつメリットをみてみよう。
腸の健康を改善
アボカドは食物繊維と一価不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、腸の健康改善効果が期待できる。また、アボカドを食べることで、血中コレステロールを適正な状態に近づけることができるのだ。つまりアボカドは食べ過ぎずに適量を摂取すれば、腸を健康に保つ効果が期待できる食材なので、上手に食生活に取り入れてみよう。（※3）
栄養と機能性
栄養価が高いアボカドは、皮膚の新陳代謝を高めるビタミンEや皮膚や粘膜の正常保持効果が期待できるビタミンA、免疫力アップや美容効果が期待できるビタミンCを豊富に含んでいる。さらにアボカドに含まれる脂肪分は、身体によいとされるリノール酸やオレイン酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸なので、悪玉コレステロールを下げ動脈硬化の予防が期待できる。アボカドはカロリーが高いが、豊富な栄養素を含んでいる食材なので、上手に取り入れることで健康効果が期待できる食材だ。（※4）
結論
アボカドは、脂質が多くカロリーが高いので食べ過ぎると太りやすい。そのため、食べる量には注意が必要だ。しかし適量を食べることで、アボカドの豊富な栄養素を効率的に摂取することができる。アボカドに含まれる栄養素や機能成分は、美容効果や生活習慣病の予防などが期待できるので、食べ過ぎないように適量のアボカドを食生活に取り入れてみてもらいたい。
（参考文献）
- ※1 文部科学省
- 果実類/アボカド/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07006_7
- ※2 農林水産省
- 一日に必要なエネルギー量と摂取の目安：農林水産省https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/required.html
- ※3
- 毎日のアボカドが腸内細菌を健康に保つ？：世界の最新健康・栄養ニュースhttps://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=73928&-lay=lay&-Find.html
- ※4 一般財団法人 茨城県メディカルセンター
- アボカドは栄養の宝庫！ でも食べ過ぎには要注意！（2017年2月） | 一般財団法人 茨城県メディカルセンターhttps://imc.or.jp/
